だいぶ間が空いてしまいましたが・・・
凍結保存するなら初期胚と胚盤胞のどちらが?
ということで、①・②となにやら書かせて頂きました。
で、今回は ③ 凍結(移植)の基準 についてです。
・凍結(移植)の基準
その胚が凍結保存できるか否かの基準は、各クリニックで多少の差があります。
ですが、評価法は共通のもので、国際的に広く用いられています。
主な評価法は「Veeck 分類」・「Gardner 分類」・「Istanbul consensus」です。(詳細はこちら→外部サイトリンク:フェリング・ファーマー株式会社)
これらの評価法によって、初期胚も胚盤胞も各発生段階で良好とされる形態的(見た目の)基準が設定されています。
そして、凍結保存もしくは移植を実施する場合、良好とされる基準を満たしている必要があります。
例えば図のような場合、Day2 の段階では形態的に悪くないのでA, B, Cの3つとも凍結保存できます。
仮にDay5まで培養していた場合、胚盤胞に到達しているBのみ凍結保存となります。
単純に個数で考えると初期胚で凍結した方が多く胚盤胞の方が少ないですね。
ですが前項(凍結のタイミング)で述べたように妊娠まで考えると、個数だけで判断するのは難しいです。
これは、数をとるか質をとるかと言う話になります。
多くの場合、図のようにDay2, 3の初期胚の時点で形態的に良好である胚は、Day5, 6の胚盤胞に到達しやすく形態も良好です。
しかし、初期胚での形態評価と胚盤胞での評価が逆転する場合もあります。
図のようにDay2の時点ではBの方が形態的に良好であったのに、Day5の時点ではAの方が良好胚となっている。
このような予想外なことも起こりえます。
ここで話している内容はいわゆる教科書的な事で(私の個人的な見解もありますが・・・)、一般的にはそう言われている・そう考えられていると言ったものです。
ですが実際にはその通りにならない事も少なくありません。
ですので、患者さん一人一人に適した治療、いわゆるオーダーメイドな治療が良いと思います。
予想外なことも含め全て考慮した上で先生たちは治療方針を考え提案してくれます。
そんな時、今回ご紹介した情報が、何かお役に立てれば幸いです。
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