Q. 揮発性有機化合物とは?

みなさまこんにちは。

培養室Q&A、ラボ部より発信させて頂きます!

引き続き「採卵室・培養室の備えるべき条件は?」です(*'▽')

第3弾となる今回は、揮発性有機化合物とは!?がテーマです

第2弾で卵子や胚の培養に悪さをしてそうな原因として登場した揮発性有機化合物

その正体は何なのでしょうか(´・Д・)

 

 

Q. 採卵室・培養室の備えるべき条件は?の続きです。~

「揮発性有機化合物」ってなんでしょう?

私が一番に連想したのはガソリンでした。

なんたって、すごく揮発しそう。

それも間違いではなかったですが、ガソリンが培養室や研究室にあることはまずないでしょう。*(正確にはガソリンに含まれるトルエンやキシレンがそれにあたるらしい)

身近なものでは消毒用エタノールやイソプロパノールがあります。

こちら↑は、一般的に体外受精後の胚発生などへの影響は少ないと考えられておりますね(手消毒などに使用するぶんには)。( ´ ▽ ` )ノ

 

では、我々が注意すべき揮発性有機化合物とは?(´Д` )

胚発生に悪影響を及ぼす揮発性有機化合物は?

前回(第2弾)ご紹介した研究報告(Cohen et al)においては

壁や床のタイルに使用されている接着剤が最も影響した可能性があるとしています。

*接着剤に含まれる揮発性有機化合物には、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ホルムアルデヒドなどがあります。

近年では揮発性有機化合物の発生まで考慮した建築がなされているはずですので、ここまで影響がでることはないと思いますが・・・

日常生活で壁や床の接着剤まで気にするのは、ちょっと無理がありますね。

恐らく日常生活における呼吸で卵子に影響が出るほどの量を吸引することはないと思われますが、少しでも吸引したくないですよねぇ・・・気分的に。

壁紙やタイルの張り替え、特に夏場など気温が高くなると揮発性が高まるので注意が必要ですね。

もちろん培養室は上記ガイドラインでも推奨されている通り、揮発性有機化合物への対策もバッチリです。

ではまた次回(;・∀・)

 

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