Q. 精索静脈瘤ってなんですか?

精索静脈瘤とは?

精索静脈瘤とは、精巣から心臓にもどる静脈(精巣静脈)の血液が逆流してしまい、精巣の周りに静脈の瘤(コブ)ができてしまう状態のことです。

男性不妊患者の約20-40%で認められ、造精機能障害の一因と考えられています。

血液が逆流すると、温められた血液が精巣の周りにとどまってしまうため、精巣の温度が上昇してしまいます。精巣の温度が上昇すると、精子を作る力に悪影響が出てしまい、精子数の減少、精子の質の低下につながると言われていますが、詳しいことはわかっていません。

そもそも精索ってなんだ?ってなりますよね。
精索とは精管、約4mmの血管神経リンパ管などをおおう3層構造の膜である。精索の直径は約1cmの索状構造である(Wikipedia)。

ということです。

ようは精巣付近の精巣とつながっている精管や血管などの管たちをまとめているのが精索というわけです。
コンセントなどの配線整理を連想してしまいますね。

この精巣につながっている静脈は、腎臓に繋がる腎静脈に合流します。
つまり、腹部の中央くらい(大体)まで登ってくることになります。
そのどこかで逆流が起こると、出発点である精巣付近、つまり精索内の静脈に血液だまり、瘤ができるわけです。

ただし一般成人男性でも一定の割合で起こるとのことで、必ずしも不妊と直結するものではないと考えられております。

 

原因

現在、原因の一つとして有力なのは静脈弁の機能低下もしくは不全です。静脈は長い距離を重力に逆らって流れるため、その内側には血液の逆流を防ぐ弁がついています。
この弁が何らかの理由で機能しなくなってしまうと、血液の逆流がおこるため静脈瘤を引き起こすリスクとなります。
そして、静脈弁の機能低下リスク因子として遺伝、加齢、肥満、立ち仕事などがあげられています。

・・・血中コレステロールとか血管年齢、気を付けたいですね!

また、身体の構造的な理由から、ほとんどの場合は逆流を受けやすい左側にできます。

 

 

治療

精索静脈瘤の治療では、手術が検討されます。

手術では、逆流した血液が精巣に行かないように、精巣とつながる静脈を縛って血液の逆流を止めます。これにより新たな血液の流れが形成され、血流が改善されます。

精索静脈瘤を治療することによって、精子の質の改善が期待され、タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精において胚の発生率、妊娠率が向上することが期待されます。

まずは男性外来などで、ご相談ください。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////

お問い合わせ
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-41-7 池袋東口ビル7F
Tel 03-6907-2555 / FAX 03-6907-3555
※ 初診など外来診療は全てリプロダクションオフィスで行います

診療案内 Clinical info

More

初診の方
8:15〜12:00 ※1 ×
14:30〜18:00 × ※2 ×
※1 / 8:15〜11:00 ※2 / 13:45~15:30
再診の方
8:15〜12:30 ※1 ※3
14:30〜18:30 × ※2 ×
※1 / 8:15〜11:30 ※2 / 13:45~16:00
※3 日曜・祝日の診察・処置は松本レディースクリニックにて完全予約制で行います。

ネットから予約も可能です、直接のご来院でも可能です。
ただし、日曜祝日は予約制です。お問い合わせください。

区検診:区検診は当院では受け付けておりません。

初診の流れなどの詳細はこちらからご確認ください。

#松本レディースクリニック #松本レディースリプロダクションオフィス #松本レディース #不妊 #不妊治療 #妊活 #妊活スタート #ベビ待ち #池袋 #不妊クリニック #松本玲央奈 @ 松本レディースクリニック

ピックアップ記事