Q . コロナのワクチン、打って大丈夫ですか？（その２）

2021年9月4日 2021年10月19日

コロナのワクチン接種で噂になっている副作用についてです～

こんなうわさも出ているようです。

これはその１にも関連している内容ですね。

ワクチン接種でできた抗体が精巣や精子を攻撃対象としてしまった場合、精子所見が悪くなる可能性があります。（その場合、所見が悪くなる程度では済まない気がしますが・・・）

ですが、その１と同じ理由で、その可能性はほぼないと言えるでしょう。

あえて精巣内の細胞と同じ、もしくは似たような配列を選ぶようなことはしないだろうと、製薬会社を信じます。

実は精巣内の細胞は体の中でも少し特殊で、自己抗原として認識されうる細胞ではあるのですがー、それは今回のお話とはまた別のお話です。

さて、精子の所見に関しては、国内外で「ワクチン接種の前後で精子所見に変化はなかった。」という報告がなされています。

マイアミ大学の泌尿器科チームが出している報告によると、mRNAコロナワクチン接種による精液所見への影響は見られないとしています (Daniel C., et al.)。

この研究の対象は45名の健常なボランティアで、ワクチン接種の前と２回目接種から約70日後の精液の所見について比較しています。

約70日では短いのでは？と思うかもしれませんが、造精機能のサイクルを考えると十分かと思います。

ただ、接種したワクチンはファイザーやモデルナ製のmRNAワクチンとしているものの、どちらのものかは言及しておりません。

一方、国内では民間のクリニックから同様の報告があったとNHKでとりあげられていました(NHKサイト)。

ファイザーのワクチンを接種した11名を対象として、接種前と1回目の接種から2週間後、2回目の接種から2週間後と4週間後の4点で精子所見を比較して異常は確認されなかったようです。

ワクチン接種が始まってから、早いところでは既に半年以上は経過しています。

ワクチン接種が原因で精液所見に異常が見られるといったことが本当に起こるのであれば、もっと大騒ぎになっている気がします。

精液の所見はその日の体調に大きく左右されるものです。

疲れ・睡眠不足・ストレス・風邪気味・飲みすぎ、そんな些細な事でも検査数値が変動してしまう可能性があります。

もしかしたら、たまたまワクチン接種の前後で所見が悪くなてしまった人がいたのかもしれませんねー。

でも、きっとしばらくしたら回復するのでご安心を。

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